『生物の科学 遺伝』2024年11月発行号 試し読み用動画

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『生物の科学 遺伝』2024年11月号特集は「日本の淡水生カメ類の危機と外来種問題」です。日本にしか生息していないニホンイシガメは,たった2種のみである日本固有種のカメのうちの貴重な1つですが,複数の要因によって全国的に減少し,絶滅の危機に瀕している地域も増えていると推測されています。その一方で、2023年に外来生物法のいわゆる条件付特定外来生物に指定された北米原産のミシシッピアカミミガメや,特定外来生物のカミツキガメは日本列島全体に広く分布が確認され定着地域が確実に増えてきており,様々な問題が顕在化してきているほか,近年ではクサガメの外来性や,ニホンイシガメとの遺伝的攪乱も問題になってきています。

 本特集では,特集を通して読者に在来種の保全への理解を深めてもらうべく,日本の淡水生カメ類が直面している危機と外来種問題を研究者たちが巻頭グラビア付きで紹介・解説します。ほか特別寄稿「ザトウムシの染色体数の地理変異」や各連載も必見です(「日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全」「実験観察の勘どころ」「高校生物・ワクワク宣言!!」「植物を集める!」「フォトコンテスト」)。

 

*本特集に興味のある方はほか,『生物の科学遺伝』バックナンバー特集「脊椎動物のからだはどのように進化したのか―形態進化研究最前線」(Vol.78-no.1(2024年1月号)特集「希少野生動物の生息域外保全」(Vol.77-no.5(2023年9月号))特集「進化の制約と方向性」(Vol.76-no.1(2022年1月号))特集「外来生物の駆除への取り組み/農地や森林における生態系モニタリング技術の最前線」(Vol.71-no.1(2017年1月号)特集「生態系を観る・測る・守る」(Vol.70-no.1(2016年1月号)特集「国内外来種問題」(Vol.69-no.2(2015年3月号)ほかエヌ・ティー・エス発刊の別冊No.26『生命科学情報検索ガイドブック』別冊No.25『改訂 遺伝単』別冊No.24『実践 生物実験ガイドブック』などもオススメです。