『生物の科学 遺伝』2024年3月発行号 試し読み用動画

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 『生物の科学 遺伝』2024年3月号特集は「温度・機械刺激受容の最前線」です。温度・機械刺激による感覚研究は,そのセンサーの分子実体が明らかでないために進展が遅れていましたが,2021年のノーベル生理学医学賞を受賞したことでも話題となったTRPチャネルおよびpiezoチャネルの発見によって大きく進み,その機能は感覚神経にとどまらず,身体中の細胞が温度や機械刺激を感知しながら生存していると考えられるようになっています。本特集では,TRPチャネルおよびpiezoチャネルの機能・構造と感覚への関与の研究の最前線について,ノーベル賞受賞の鍵となった論文の共同研究者である富永真琴先生の監修のもと,研究者たちが分かりやすく解説,さらに近年報告が続いている,TRPチャネル以外の膜受容体が温度受容に働く例についても取り上げます。

 ほか今回から始まる新連載「日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全」ほか各連載も必見です(「大学初年次における生命科学実験」「実験観察の勘どころ」「高校生物・ワクワク宣言!!」「シゴト×セイブツ」「植物を集める!!」)。

 

*本特集に興味のある方は,富永先生の寄稿「2021年ノーベル生理学医学賞受賞に寄せて」を掲載した『生物の科学遺伝』バックナンバー特集進化の制約と多様性」(Vol.76-no.1(2022年1月号)),ほか特集「味の感覚ー先端科学が明かすその本質」(Vol.66-no.6(2012年11月号))特集「ヒトの皮膚・眼の色の遺伝学」(Vol.63-no.5(2009年9月号)),また(株)エヌ・ティー・エス発刊の新刊『温度ストレスによる生体応答ダイナミクス』,好評の『進化する皮膚科学』『翻訳 シグナル伝達・制御の生化学』,ほか別冊No.26『生命科学情報検索ガイドブック』別冊No.25『改訂 遺伝単』別冊No.24『実践 生物実験ガイドブック』などもオススメです。