『生物の科学 遺伝』2024年5月発行号 試し読み用動画
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『生物の科学 遺伝』2024年5月号特集は「野生動物のエピジェネティッククロック―DNAメチル化を指標とした年齢推定」です。野生動物の中には,ヒトと寿命が大きく異なる種や老化の速度が異なる種が存在することから,その正確な年齢の情報は,絶滅危惧種や水産資源種の生態の理解や保全繁殖に画期的な進歩をもたらすと期待されています。
本特集では野生動物の「エピジェネティッククロック」,DNAのメチル化率の経時変化を指標とした年齢推定法について,研究者たちが分かりやすく解説します。近年まで困難であった,採血ではなくフンや羽毛の細胞など非侵襲的に採取したDNAを用いた研究や,哺乳類をはじめ両生類・鳥類・水産動物など多様な種での年齢推定の方法を紹介,野生動物の年齢を知ることの意義について考えます。ほか寄稿や各連載も必見です(「令和5年度(2023年)スーパーサイエンスハイスクール生徒研究発表会より」「日本列島の多様な淡水生物 その進化と保全」「実験観察の勘どころ」「高校生物・ワクワク宣言!!」)。
*本特集に興味のある方は,野生動物の保護・繁殖についての特集を掲載した『生物の科学遺伝』バックナンバー特集「希少野生動物の生息域外保全」(Vol.77-no.2(2023年9月号)),ほか特集「動物園・畜産学の最前線」(Vol.75-no.2(2021年3月号)),特集「動物園・水族館の“種”保存機能」(Vol.69-no.6(2015年11月号)),そのほか特集「ライチョウは守れるか?」(Vol.74-no.2(2020年3月号)),特集「死体に学ぶクジラ・イルカの秘密」(Vol.73-no.5(2019年9月号)),特集Ⅰ「日本海の生き物と環境」(Vol.72-no.1(2018年1月号)),また(株)エヌ・ティー・エス発刊の新刊『現代おさかな事典 第二版』や,別冊いきものライブラリ①『ペンギンの生物学』,別冊No.26『生命科学情報検索ガイドブック』,別冊No.25『改訂 遺伝単』,別冊No.24『実践 生物実験ガイドブック』などもオススメです。